大阪教育大学池田分校編

1992年 [平成4年] 、大阪府柏原市の新キャンパスへ移転するため、

府内の池田市にあった大阪教育大学池田キャンパスが廃止されました。

旧制の師範学校時代以来、幾十年ものあいだ風雪に耐えてきた校舎は、

取り壊されて跡形もなくなりました。今は、跡地に総合病院が建っています。

私の母校ではありませんが、惜しんで写真を撮りました。

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本館の正面です。（昭和13年ごろ建造？）

鉄筋コンクリート造ながら、緩やかな曲面に仕上げられていて、

ちょっとした個性になっています。
Photograph taken: January 7, 1991.

渾身のボディーペインティング。美術部の部室のようです。 池田キャンパス最後の学園祭では、 "校舎に巨大壁画を描こう !!"　という企画が出され、実行に移されかかったものの、 国有財産法（？）に抵触するらしく、みんなは泣く泣くあきらめた、と聞いています。 これは、国有財産法（？）への精一杯の抵抗と見ました。
Photograph taken: January 7, 1991.

本館の廊下にて。

昼なお暗い、伏魔殿のような感じになってしまいました。

梁の部分が軽くアーチを描いているのにご注目。

一見素っ気無い建物ですが、ディテールは見るものがありました。
Photograph taken: January 7, 1991.

木造の校舎。 これは、れっきとした国立大学の校舎だったのです。 もうお目にかかれないのが、残念です。

Photograph taken: January 7, 1991.

正面玄関の前に建つ、黒塗りの碑。

戦後の拙速な民主化の被害者と見ました。（黒塗り教科書と同類ですね）

後ろの本館の壁に見える「革」の字にもご注目。学園紛争のときの落書きです。

移転によって、歴史の証人は葬られました。
Photograph taken: January 7, 1991.

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