( 昭和13年 旧制大阪商科大学予科逍遥歌 )
今井茂雄 作詞
鈴木和夫 作曲
<壱> |
<弐> |
<参> |
<四> |
<五> |
出典: 『日本寮歌集』(日本寮歌振興会 編、1992年版)などを参考にしています。
なお、漢字表記・振り仮名は現代のものに改めてあります。
作詞者 今井茂雄氏は当時の旧制商大予科の一年生。
作曲者 鈴木和夫氏は同じく旧制商大予科の三年生。 鈴木氏は、商大グリークラブに所属していたようです。
お二人とも、現在もご存命かもしれません。ですから、著作権はまだ存続していると考えられます。ただし、JASRACの管理楽曲ではありません。 抗議・ご意見はこちらへ。
なお、この歌は新制大阪市立大学でも寮歌祭出場メンバーの間でもあまり歌われることがありません。
この歌は、昭和13年 [1938年] に予科で公募された逍遥歌の入選作3曲のうちの一つです。
典型的な寮歌調の曲で歌いやすいため、戦前はよく歌われたようです。新制大阪市立大学では、「三年(さんねん)」を「四年(よんねん)」と歌い替えています。
"浅香山(あさかやま)" - 同校の大和川をはさんだ対岸にある山(大阪府堺市)。 かつて江戸時代には、堺の町の行楽地として桜が有名だったようです。現在はツツジが有名。
"二條の線(にじょうのすじ)" - 当時の学生帽につけられていた白線二本。旧制高校生の誇りの象徴でした。
"香陵(こうりょう)" - 浅香山の美称。転じて、旧制大阪商大の美称となりました。
"歴史はめぐる三千年" - この歌が作られた昭和13年 [1938年] は、神武天皇の即位から数えて(皇紀)2598年。
"旌旗(せいき)" - 旗。
"伝統の学び舎" - この時点で、すでに 58年の歴史を有していました。
この学校が後にどんな転落の途をたどるのか、まだだれも知る由も無かった......。