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迸る叡智うるはし

( 昭和15年 旧制大阪商科大学学生歌 )

近藤亮吉 作詞
平井保喜 作曲


<壱>
(ほとばし) る叡智 美 (うる) はし
輝ける瞳を上げて
吾等こそ願ひ果さむ
(たぐい) 無き歴史の使命
燃えさかる科学の炬火 (きょか)
(あきら) けし 学徒の誇
吾等こそ 吾等こそ
大阪商大 学徒

 

<弐>
脈打てる血潮 豊 (ゆた) けし
力充つ胸をぞ張りて
吾等こそ ゆきて尽さむ
輝ける世紀の使命
粉飾 (かざり) 無き生命 (いのち) の歓呼 (うた)
たたへあれ学徒の誉
吾等こそ 吾等こそ
大阪商大 学徒


出典: 『大阪商科大学愛唱歌集』(有恒会 編、1990年)などを参考にしています。
なお、漢字表記は現代のものに改めてあります。


著作権の都合上、曲は収録しておりません。


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[ 注 記 ]

<著作権について>

作詞者 近藤亮吉氏は当時の学生。 筆名 「あ~る・近藤」 で知られた学究肌の人物だったとのこと。 昭和20年 [1945年] 7月、南方戦線にて散華。

作曲者 平井保喜(ひらい・やすき)は、『平城山』・『ゆりかご』 などで知られる作曲家。明治43年 [1910年] 生、平成14年 [2002年] 没。平井康三郎の名でも知られています。最近までJASRACの重鎮だったことも。ですから、当然 曲を掲載するわけにはいきません。


この歌は、昭和15年 [1940年] 11月、大阪商科大学創立60周年記念祭で行なわれた学内公募の一等入選歌。作曲はプロに依頼したものだということです。
曲は、明朗ないい曲ですが、2052年末まで、JASRACの許諾なしには掲載できません。

なお、この歌は現在の大阪市立大学では全く知られていません。 「学徒」 という言葉に、マルクス系学生が拒否反応を示したためかもしれません。


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Entaro NAGATANI, 1998-2006.
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