※ 現役信者の方は 「解説」 をご覧にならないよう、強く勧めます。
※ このページでの 「現行」・「現在」 は 1984年版歌集が基準です。

138番: 神と共に歩め! (O Walk With God!)

野次馬する頁表紙2. 1984年版歌集各曲解説2-1-B. 歌詞のみ 1928年版より古い歌138番の歌


< 概要 >

< 解説 >

「神と共に歩め」 とは、旧約聖書ミカ書6章8節に基づくフレーズです。

歌詞の変遷を見ますと、1928年版歌集の歌詞も、1984年版の歌詞と同様に 「O walk with God (神と共 歩め)」 で始まっています。第3節の後半が再び "O walk with God, ..." で始まるのも 1984年版と同じです。しかし、残りの部分は別の内容で、現世への安住を避け、天に行くことを目指すよう勧める歌でした (1944年版では、全く別の歌詞 「唯エホバを畏れよ」 が付けられていました)。1950年版の歌詞は、1928年版の歌詞と現在の歌詞とが混在しています。1966年版でようやく現行の歌詞となりました。

実は、1928年版の歌詞の作詞者 Arthur Cleveland Coxe 氏 [1818年生−1896年没] は、某教団の信者ではありません。「The Cyber Hymnal」 (直リンク) によれば、聖公会の牧師 (bishop) でした。某教団信者の作品でなかったためか、1966年版歌集では歌詞が完全リメイクされました。1905年版(1890年版)歌集には載っていないようで、某教団の歌集に載ったのは 1928年版が最初かもしれません。
メロディーは 1928年版歌集で登場し、1950年版で 変ホ長調から ニ長調にキーダウンされた以外は変わっていません。

なお、2009年版の新歌集には、26番の歌 「神と歩もう」 として引き継がれました。英語版の歌詞は表記が多少変わった程度ですが、日本語版は口語化されました。メロディーはニ長調からハ長調にさらにキーダウンされました。

注釈: これも一般キリスト教の賛美歌のアレンジから発展した歌のようです。信者によく知られている、「幼子の如く神に従え」(第1節) は、1966年版でようやく登場した、意外と新しい歌詞です。曲は、いきなり登場する半音が印象的な、軽快なメロディーです。

< 資料 >

1928年版 221番 「O Walk With God, and Thou Shalt Find (仮訳:神と共に歩め、さらば知らん)」

[PNG] [歌詞 (原詩)] [曲MIDI]

1944年版 5番 「Jehovah Be Thy Fear (仮訳:唯エホバを畏れよ)」

[PNG] [歌詞 (別の歌)] [曲MIDI] * 1948年改訂版

1950年版 56番 「Oh, Walk With God! (仮訳:神と共に歩め!)」

[PNG] [歌詞 (過渡期)] [曲MIDI (ほぼ現行)]

1966年版 71番 「O Walk With God! (神と共に歩め!)」

[PNG] [歌詞 (ほぼ現行)] [曲MIDI]
※ 日本語版(1968年発行)は著作権が 2038年年末まで残っているため掲載しません。

1984年版 138番 「O Walk With God! (神と共に歩め!)」

英詞:Watchtower Online Library(直リンク)
邦訳:Watchtower Online Library(直リンク)

2009年版 26番 「Oh, Walk With God! (神と歩もう)」

英詞:Watchtower Online Library(直リンク)
邦訳:Watchtower Online Library(直リンク)

2016年版 31番 「Oh, Walk With God! (神と共に歩む)」

歌詞はかなり変更。曲はそのまま。

英詞:Watchtower Online Library(直リンク)
邦訳:Watchtower Online Library(直リンク)


野次馬する頁表紙2. 1984年版歌集各曲解説2-1-B. 歌詞のみ 1928年版より古い歌138番の歌


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