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山水けぶる

(昭和15年 旧制大阪商科大学 応援歌)

篠田恭一 作詞
林雄一郎 作曲

[ 現在の歌詞はこちら ]


<壱>
うごく都の朝ぼらけ
山水けぶる夕まぐれ
香陵の空 雲ふかく
若き涙の日々を詠む
泣け 青春の感激譜
瞳を濡らす花の雨

 

<弐>
芸術の街 風光る
哲学の郷 夜が明ける
文化の雲にあくがれて
水平線を望む時
ああ悠久の大地球
自転の音のひびくかな

 

<参>
スパルタの旗 風を呼び
オリンピアに夜来れば
スポーツの花 燦然と
緑の胸に咲匂ふ
揚げ体育の熱の道
勝利の鐘を打鳴らせ

<四>
カシオペイアの大星座
国は破れて山河あり
城 春にして 草 深し
何を語るか コロセウム
いま永遠の星散りて
世紀の窓に吹く嵐

 

<伍>
天空駆くる彗星も
すべて主観の淡き影
砂漠の果に日は落ちて
黙々とゆくキャラバンに
見よ オリオンの示す道
人は宇宙に生きてあり

 

<六>
オーロラはいま輝けリ
真理を招く情熱に
雪の平原 踏越えて
氷の理性 とぎすます
行け 究学の北極を
学は我らの進む道


出典: 『有恒会百年史』(有恒会、1990年)によっています。
振り仮名は現代仮名遣いによります。


著作権上の理由により、曲は掲載しておりません。


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[ 注 記 ]

<歌詞について>

ご覧の通り、同じ作詞者による『緑園歌(SIIBの歌)』の歌詞が元になっています。

上の歌詞のうち、4番の 「いま永遠の星散りて」 は発表されてすぐ 「いま永遠の月散りて」 に改めさせられたとのこと。「星」は帝国陸軍の紋章であったため、「散る」などもってのほか、ということだったそうです。

なお、原作者の篠田氏は、現行の詞について、
現在歌われている歌詞は原詞に戻すと混乱を来すでしょうし、かえって現在の方が良くなっているのですから、このまま歌いつづけていただくのがよろしいと考えています」(『有恒会百年史』P.477 より引用) 
と書いておられますから、上掲の歌詞で歌うことはもうないのではないかと思われます。

【元歌 『緑園歌』 との対応】 山:山水けぶる 緑:緑園歌

 『山』 1番 ← オリジナル
 『山』 2番 ← 『緑』 8番
 『山』 3番 ← 『緑』 7番
 『山』 4番 ← 『緑』 4番
 『山』 5番 ← 『緑』 5番
 『山』 6番 ← 『緑』 10番

現在の歌詞との対比】

 現1番 ← 『山』1番 /「さんすいけむる」←「さんすいけぶる」
 現2番 ← 『山』2番 /「月光(つきあか)り」←「風光る」
              「明くる夜や」←「夜が明ける」
              「見よ燦然の暁を」←「ああ悠久の大地球」(「燦然」は原3番から)
              「涙ぞしむる大自然」←「自転の音のひびくかな」
 現3番 ← 『山』3番 /「カシオペイアの大星座」←原4番より
              「オリンピイアに」←「オリンピアに」
              「スポーツの花絢爛と」←「スポーツの花燦然と」
              「勇士の胸に」←「緑の胸に」
              「ああ情熱の月桂冠」←「揚げ体育の熱の道」
 現4番 ← 『緑園歌』2番 /「万里をゆくの」←「SIIBの」
 (なし) ← 『山』4番
 (なし) ← 『山』5番
 (なし) ← 『山』6番


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Entaro NAGATANI, 1999-2006.
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