( 昭和15年 旧制大阪商科大学高等商業部クラス歌 )
篠田恭一 作詞・作曲
<壱、憧憬> |
<弐、希望> |
<参、友情> |
<四、憂国> |
<伍、人生観> |
<六、恋愛> |
<七、体育> |
<八、文化> |
<九、逍遥> |
<什、戦争と学問> |
<什壱、学徒の使命> |
出典: 『有恒会百年史』(有恒会 編、1990年)によっています。
振り仮名は現代仮名遣いによります。
作者 篠田恭一氏は昭和14年 [1939年] 商大高等商業部入学。この歌のほかにも、応援歌『白雲躍る』、『山水けぶる(動く都の)』、『白銀の翼』 の作詞を手がけています。現在もご存命かもしれません。
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篠田氏の所属していた商大高等商業部昭和14年入学B組は『緑園』というクラス雑誌を作っていました。
そのため、2年のときに作られたこの歌も、『緑園歌』と呼ばれるようになったとのことです。
なお、「SIIB(エス・に・ビー)」とは、「高等商業部2年B組」を表すそうです。(S=高等商業部、P=予科)"大和河畔(やまとかはん)" - 大和川の河原。大和川を見てナイル川に思いを馳せた歌は、この歌をおいてほかにない。
"国は破れて...草深し" - 杜甫の漢詩より。
"通天閣(つうてんかく)" - 大阪ミナミを代表する観光タワー。ここに歌われているのは、戦前の一代目通天閣。 火災に遭い、戦時の金属供出で消えたと聞いています。
"瓦堡(ワーテルロー)の戦勝" - 1815年、ワーテルロー(現ベルギーの地名)にて、ナポレオン軍をイギリス・プロイセンの連合軍が破った故事。
"伊敦(イートン)の...学寮" - イートン校はイギリスを代表する名門パブリック・スクール。全寮制。ワーテルローで勝利した司令官ウェリントンの母校のようです。
10番・11番の歌詞について、作者の篠田氏は、「当時としてはかなり勇気を出して書いたものである。...(中略)...『学問をする奴は利己的になり、批判ばかりして実行が伴わない』とうぞぶく当時の指導層に対して、私は精いっぱいこの歌詞で反論を試みたのである。」 と書いておられます。(『有恒会百年史』P.474、475 より引用。中略は えんたろうによる)